佐渡汽船、日本海内航汽船と合併方針固める

ロジスティクス佐渡汽船は12日、日本海内航汽船（新潟市中央区）と来年4月1日付で合併する方針を決めた。

日本海内航汽船は、佐渡汽船と同様に新潟と佐渡島間の貨物輸送を行っているが、2社を合わせた新潟-佐渡島間の貨物輸送量は、1996年の30万トンをピークに減少傾向に歯止めがかからず、2011年には22万トンまで減少している。

佐渡島では毎年1000人ずつ人口が減少する人口問題を抱えており、人口減に伴い生活物資輸送も減少。

また、公共事業の抑制で建設資材などの輸送量が減少するなどの収益構造上の問題を抱えているため「現在の貨物輸送形態を継続していけない状況にあり、今後も両社の貨物部門は収益の悪化が拡大する傾向にある」と判断した。

そこで、両社の貨物輸送部門に携わる人員、輸送用具、運搬機器などを集約し、業務体制の見直しなどを行うことで効率的な人員配置、輸送用具などの共有化を実現する。

これにより、費用の削減を図り、経営基盤・財務体質を強化する狙い。