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成田空港にANA最大の貨物上屋新設、24年10月

2023年9月20日 (水)

▲「第8貨物ビル」の完成イメージ(出所:ANA)

ロジスティクス全日本空輸(ANA)と成田国際空港(NAA)は20日、成田空港貨物ターミナル地区にANA最大の貨物上屋となる「第8貨物ビル」を新設すると発表した。2024年10月に運用を開始する。最新設備を採用して効率性を高めた第8貨物ビルに、現在6か所に分散する貨物上屋を集約することで、拠点分散による非効率の解消や同空港における貨物取扱の拡大につなげる。

第8貨物ビルは2階建て鉄骨造、延床面積は6万1000平方メートルで、うち上屋面積は3万8000平方メートルを誇る。輸出入貨物や三国間貨物、国内貨物を取り扱う。第8貨物ビルの供用に合わせ、近接する場所に貨物ターミナル地区に直接アクセスできる貨物ゲートも新設し、アクセスを向上させる。

▲新設される貨物ゲートでアクセス性が向上

ANAはこれまで成田空港内6か所の貨物上屋を活用してきたが、今後のさらなる航空貨物需要に対応するため、既存の第7貨物ビルと、その隣に新設される第8貨物ビルの2か所にANA貨物上屋を集約することで、ハンドリング体制の効率化や十分なスペース確保を図る。

医薬品や生鮮品など温度管理が必要となる貨物輸送需要の高まりに対応するため、温度管理施設を拡充。医薬品や生鮮品の国際規格認証に準拠した設備を完備するとともに、動物や貴重品用の倉庫も拡大するなど幅広い輸送需要に対応する。

上屋内ではAGV(無人搬送車)を導入し、貨物の搬送・蔵置作業を自動化する。また、一連の貨物ハンドリングを行う自動ULD(航空機の貨物室に搭載するパレットやコンテナなどの資材)ラックを設置して上屋空間を有効に活用することで貨物の保管スペースを拡充するとともに、ULDの搬送・蔵置産業を自動化するなど、デジタル技術を活用したオペレーションの効率化による省人化を図る。

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LOGISTICS TODAY編集部
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