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鹿島建設がマルチ型物流施設を開発、東京と宮城で

2023年9月22日 (金)

拠点・施設鹿島建設は21日、東京都大田区と宮城県富谷市で、同社が開発から設計・施工を一貫して行うマルチテナント型物流施設の建設工事に着手したと発表した。物流施設ブランド名は「Kajima Logistics Center」を略した「KALOC」(カロック)とする予定で、いずれも2024年10月の完成を目指す。

▲「鹿島南六郷物流センター」(仮称)の完成イメージ(出所:鹿島建設)

「鹿島南六郷物流センター」(仮称)は国道15号に近接し、都心部や神奈川方面へのアクセス性が高いだけでなく、羽田空港や東京港にも近く航空港湾貨物にも対応可能な立地だ。京浜急行本線・六郷土手駅から徒歩8分と近く、通勤の利便性も高い。

4階建てのボックス型で延床面積は2万2810平方メートル、最大2テナントの入居が可能。北側にメインのトラックバースを20台、西側には中・小型トラック用の補助バースを設け、多様な荷物や配送車両に応じた設計とする。荷物用エレベーターと垂直搬送機を2基ずつ配置し、取扱量の増加を見据えた増設用のスペースも確保。BCP対策として連続72時間給電可能な非常用発電設備も設置する。

▲「鹿島富谷物流センター」(仮称)の完成イメージ

仙台市に隣接する富谷市に位置する「鹿島富谷物流センター」(仮称)は、東北自動車道・仙台泉インターチェンジ(IC)から3キロに位置。仙台北部エリアは人口増加が続いていることから、雇用確保の面でも優位性を持つ。

4階建てのスロープ型で、延床面積は4万6612平方メートル、最大4テナントの入居を想定している。1階と2階に合わせて48台のトラックバースを設け、荷物用エレベーターと垂直搬送機をそれぞれ4基配備。スロープは寒冷地対策で融雪機能を備える。

建物は免震構造を採用しており、これはシービーアールイーの調査によれば東北のマルチテナント型物流施設としては初となる。BCP対策として連続72時間の非常用発電設備も設置する。

鹿島建設広報によれば、同社の開発事業が首都圏や地方中核都市を中心とする事業方針であるとした上で、「開発用地を探すなかで、首都圏と仙台近郊での物流適地を取得できた」としている。また、「首都圏ではEC(電子商取引)関連企業、東北エリアでは精密機器や食品関連の物流ニーズがあると考えている」と地域ごとの需要を見込んでいる。

「鹿島南六郷物流センター」(仮称)の概要

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所在地:東京都大田区南六郷3-12-2
敷地面積:1万689平方メートル
延床面積:2万2719平方メートル
構造:地上4階建て、柱RC梁S造
事業主体:鹿島建設開発事業本部
設計:鹿島建設建設設計本部
施工:鹿島建設東京建築支店
竣工:2024年10月(予定)

「鹿島富谷物流センター」(仮称)の概要

(クリックで拡大)

所在地:宮城県富谷市成田9-52-1
敷地面積:2万1771平方メートル
延床面積:4万6726平方メートル
構造:地上4階建て、柱RC梁S造、免震構造
事業主体:鹿島建設東北支店
設計:鹿島建設東北支店
施工:鹿島建設東北支店
竣工:2024年10月(予定)

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