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NSU2Qはドライバルク回復見込み通期予想上方修正

2023年10月31日 (火)

財務・人事NSユナイテッド海運は31日、2024年3月期通期連結業績予想を上方修正した。第3四半期以降のドライバルク市況で、中国の鉄鋼原料輸送需要が回復基調にあり、南米産穀物の輸出が好調であることなどを考慮した。売上高は前回予想から101億円増加し2042億円、営業利益は25億円増加し181億円、経常利益が27億円増加し173億円、最終利益が16億円増加し139億円とそれぞれ引き上げる。

同日発表した24年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比14.1%減の1123億5400万円、営業利益が41%減の121億9400万円、最終利益が43.4%減の109億8900万円と減収減益だった。

主力の外航海運事業では、期中に円安が収益を押し上げたものの減収減益。ドライバルクが世界的な資源高に伴うインフレに対する各国の金融引き締めや、中国経済の不透明感が下押し圧力となり、ケープ型撒積船市況は中国の不動産不況に伴う鉄鋼原料輸送需要の鈍化懸念や、港湾検疫体制の緩和に伴う滞船解消で船腹需給が緩み、主要5航路平均用船料が下落した。パナマックス型以下の中小型撒積船でも、期中前半は下落基調となったが、8月以降は主に南米からの穀物輸送需要を受けて市況が改善した。VLGC(大型LPG運搬船)ではLPG(液化石油ガス)の旺盛な輸送需要により市況は高水準を維持した。

内航海運事業は、長期輸送契約に加えスポット輸送需要を取り込んだことで増収増益。ドライバルクは強弱入り混じり、セメント関連貨物輸送量は建設業の輸送需要減少や台風の影響を受け前年同期を下回った。鉄鋼関連貨物について、鋼材輸送部門の輸送量は前年同期を下回った一方で、鉄鋼原料輸送は船隊規模の増強により稼働日数が増加し、輸送量も増加した。タンカーは台風の影響による船舶稼働率の低下、需要減退の影響により輸送量は低迷した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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