ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

関通、尼崎に新DXセンター、拠点集中戦略強化

2023年11月1日 (水)

▲「DXセンター」外観

拠点・施設関通は1日、兵庫県尼崎市エリア6拠点目となる新物流センター「DXセンター」を竣工し、オープニングセレモニーを開催した。同センターの開所により、尼崎エリアの保有倉庫の総面積は4万2500坪、14万平方メートル以上に拡大した。

同社はエリア内に物流拠点を集中させるドミナント戦略を採用し、さまざまな物流波動にもエリア全体での柔軟なスタッフ配置で対応するとともに、エリア内での企業価値を向上させて人材確保・定着においても優位性を誇る。今回の新センター開設により、尼崎エリアでのドミナント戦略を、また一歩前進させたこととなる。

▲オープニングセレモニーの様子

同社の達城利卓副社長は、今後の成長戦略の概要について説明、スパイスコード(東京都中央区)と共同開発した、庫内作業の前段階である受注業務の完全自動化を進める次世代型汎用OMS(受注管理システム)「ECOMS(エコムス)」を紹介した。同システムは、受注処理の自動効率化でその後の物流工程の時間創出、生産性の向上を図るとともに、自社開発WMS(倉庫管理システム)クラウドトーマスとの連携による、サプライチェーンマネジメントの最適化にも貢献することで、2024年問題対応にも寄与する。

また、松岡正剛専務からは主力事業での取り組みを説明。toC事業を「Cロジスティクス」、toB事業を「Bロジスティクス」として、Eコマース・通販などの多様化と需要の拡大に引き続き対応するとともに、toC関連での成功事例やノウハウをtoB領域にも活用、さらには仕入れ工程も施設内で対応する統一物流センターとしてBtoBtoCとしての物流対応にも力を入れ、物流アウトソーシング分野全般での総合的なサービスを強化することが語られた。拠点の分散化など変化するニーズに対応するクラウドトーマスの機能強化や、次世代型汎用OMS開発などITソリューション開発にも注力、自社の「受注管理/コンタクトセンター」機能向上に活用するとともに、外部への販売も見据えて事業を展開する。

 
▲センター内の様子

これらの成長戦略を担う新施設・DXセンターは、阪神高速3号線「尼崎西インターチェンジ(IC)」から700メートル、阪神高速5号線「尼崎末広IC」から1.7キロメートルという立地、総延床面積2万8800メートルの地上4階建て施設。同社のこれまでの物流事業における成功事例の積み上げ、ノウハウに対応したDXの強化拠点としても位置付けられており、6日から稼働を開始する。尼崎エリアではこれら6拠点の他にも、隣接地で25年竣工に向けて開発中の巨大施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)尼崎」での庫内物流にも携わるなど、半径3キロメートル圏内で事業を集約し、物流サービスの強化を今後も進めていく。

同社の達城久裕社長は、事業の拡大にともなって社内コンプライアンスの強化も今後の課題となり、自ら先頭に立って対応することで、成長戦略と足並みをそろえたCSR推進にも取り組んでいくと語った。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com