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アルフレッサHD、バイオ医薬品流通支援で提携

2025年6月16日 (月)

M&Aアルフレッサホールディングス(HD)は16日、ソワニエール(東京都杉並区)と業務提携契約を締結し、海外新興バイオ医薬品企業の日本上市を支援するプラットフォーム構築を発表した。同社グループはドラッグ・ラグやドラッグ・ロスと呼ばれる日本での未上市薬の課題を背景に、医薬品アクセス改善を目指し、新たな成長戦略を展開する。

アルフレッサグループは2032年度までの中長期ビジョンと、その具体策として25-27年度の中期経営計画「Vision2032 Stage2」でトータルサプライチェーンサービス(TSCS)の進化拡大を掲げている。TSCSは開発、製造、流通、PMS(販売後調査)、ラストワンマイルまでを一体運用し、医薬品導入や流通のシームレス化を進める仕組みと位置付けている。ソワニエールとの業務提携により、アルフレッサの開発機能と、ソワニエールが有する医療業界に特化したコンサルティングの専門性を組み合わせ、日本未開発・未承認薬の開発から上市まで一貫サポート体制を築く。

今回構築するプラットフォームでは、国内で未承認だった高い需要の医薬品も開発段階から流通まで一気通貫で支援する。アルフレッサグループのTSCSを活用することで、海外新興バイオ医薬品企業への対応範囲を拡大し、実践的かつ総合的な支援を提供する。具体的には開発からPMS、さらにラストワンマイル配送までグループ全体で完結させる。物流強化の観点では、アルフレッサグループ一体運用のサプライチェーンにより、海外から導入する新薬を安定かつ迅速に国内流通へ移行させる点も特徴だ。

さらに同社は、ヘカバイオ(中央区)とも資本業務提携契約を締結した。ヘカバイオは16年設立で、独自ネットワークやパートナーシップで海外ベンチャーと連携し、がん、循環器、眼科、中枢神経分野中心に製品導入・開発・製造・販売事業を展開している。このバイオベンチャーと連携することで、日本やアジアにおけるドラッグ・ラグ/ロスやデバイス・ラグ/ロスの解消を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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