日本GLP、千葉・市川で全館冷凍冷蔵施設PJが始動

拠点・施設日本GLP（東京都中央区）は16日、千葉県市川市で全館冷凍冷蔵物流施設「GLP市川II」と「GLP市川III」の開発・取得プロジェクトを始動したと発表した。

「GLP 市川Ⅱ」外観イメージ（出所：日本GLP）

両施設は地上4階建て耐震S造の全館冷凍冷蔵物流施設。東京中心地から15キロ圏内の湾岸エリアに位置し、首都高速湾岸線・千鳥町インターチェンジ（IC）から良好なアクセスを誇る。JR京葉線「市川塩浜駅」から徒歩10分という通勤の利便性も確保している。

市川IIは延床面積1万3600平方メートルの全館冷凍・冷蔵物流施設で、2024年3月着工、25年9月完成予定。南日本運輸倉庫（中野区）が施設全体を専用利用し、収容能力は2万4900トン（C級：4000トン、F級：2万0900トン）となる。

市川IIIは延床面積1万2800平方メートルで、25年1月着工、2026年10月完成予定。三友通商（福岡県筑紫野市）が基幹拠点として全館利用し、収容能力は1万8710トン（C&F級：4380トン、F級：1万4330トン）。

「GLP 市川Ⅲ」外観イメージ（出所：日本GLP）

仕様面では各階床の荷重1平方メートルあたり2.0トンを確保し、大型8台・中小型1台の接車バース、ドックレベラー2機を設置して効率的な物流を実現。冷凍庫エリアは市川IIで一部有効天井高7メートル、市川IIIで有効天井高6メートル（2-4階）を確保し、パレット積載率の向上による保管量増加を図る。1階はマイナス25度-プラス5度の可変温度帯を備え、移動ラック設置にも対応可能な柔軟性を持たせた。

首都圏消費地に近接し、動物検疫の検査も可能な立地を生かし、市川IIを利用する南日本運輸倉庫は乳製品の輸入品取扱いと配送のワンストップサービス事業を強化。南日本運輸倉庫社長の大園圭一郎氏は「好立地と主要港・空港へのアクセス、保税倉庫申請や動物検疫の検査が可能な希少エリアの特性が、特にグローバル展開に効果をもたらす」と述べる。

市川IIIでは三友通商が「GLP福岡小郡」に続くリピート入居となり、関東エリアの配送基幹拠点として、首都圏向け冷凍・冷蔵食品の需要増加への対応と入居企業の投資効率化を図る。「GLPコンシェルジュ」を通じた荷主紹介にも期待を寄せている。

日本GLP社長の帖佐義之氏は「東京中心地に至近な立地での市川IIと市川III開発を非常に喜ばしく感じる」と述べ、「両施設を通じて高い利便性を提供し、GLPコンシェルジュを活用した顧客事業の拡大を支援する。今後も業界の先駆者として賃貸型冷凍・冷蔵物流マーケットの発展と、地域経済の持続可能な成長に貢献していく」と意欲を示した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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