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川崎汽船が通期最終を下方修正、2Qは売上5%減

2023年11月2日 (木)

財務・人事川崎汽船は2日、2024年3月期通期連結業績予想を修正し、売上高は前回予想から300億円増の9300億円、営業利益は30億円増の920億円とそれぞれ引き上げたが、経常利益は変わらず1350億円、最終利益は150億円減の1050億円と下方修正した。為替想定と税金費用の見込みの見直しによるもの。

同日発表した第2四半期決算は、売上高が前年同月比5%減の4589億7300万円、経常利益が同85%減の852億8000万円、最終利益が88.8%減の631億7800万円だった。

(イメージ)

製品物流セグメントでは売上高が3.9%増の2646億円、営業利益は85.1%減の798億円となった。自動車船事業は、半導体や自動車部品の供給不足を背景とした生産・出荷への影響が漸減するなか、回復基調が継続した。国内物流・港湾事業ではコンテナターミナルの取扱量が堅調に推移した一方、国際物流事業ではフォワーディング事業における海上・航空輸送需要の減少傾向が継続し低迷した。完成車物流の需要は依然として高く、保管台数は増加した。

近海事業では石炭の輸送量が減少したものの、鋼材輸送の新規契約獲得で大幅に輸送量が増加した。内航事業は物価上昇によりトラックやシャシーの輸送量が減少したが、新型コロナウイルス禍で低迷していた乗用車や旅客の乗船数が増加した。コンテナ船事業は繁忙期にも荷動きの回復が見られず、短期運賃市況の上昇傾向が継続しなかった。

ドライバルクセグメントの売上高は19.8%減の1375億円、営業利益は88.5%減の28億円。大型船市況は中国の経済回復の遅れに加え、滞船緩和が進んだことで船腹需給バランスが緩んだ。中・小型船市況は、欧州など遠隔地に向けた石炭・鋼材輸送の減少、中国向け輸送需要の減退などにより下落したが、穀物輸送需要の本格化による滞船の増加とパナマ運河の渇水などによる船舶稼働率の押し下げで足元では上昇した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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