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ヤマタネが業務提携、パレット原料にコメ活用

2023年12月6日 (水)

▲パレットイメージ(出所 : ヤマタネ)

環境・CSRヤマタネ(東京都江東区)は6日、バイオマス資源を利用したプラスチック樹脂原料を製造・販売する「バイオマスレジンホールディングス」(東京都千代田区)と、業務提携を締結した、と発表した。今後、普及が見込まれるバイオマスプラスチックの原料にコメを利用して環境負荷を低減させることを目指す。こうした製品は、国内初といい、皮切りとして輸送用パレットを精米センターで導入するという。

全国の優良産地やJAなどと連携してきたヤマタネは、バイオマスプラスチック原料としての用途を拡大させることで、コメの新たな需要を創出し、持続可能な農業生産体制を構築させることが念頭にある。

まず、両社は輸送用のパレットを千葉県印西市のヤマタネ印西精米センターで使用することから始め、両社は連携を深めていくことにしている。バイオマスを原料にバイオ燃料やバイオマスプラスチックなどを製造するプラントや技術「バイオリファイナリー」を推進させていきたい考えだ。

ヤマタネの発表によると、バイオマスプラスチックの世界市場は2028年までに208億米ドルに達するとする予測もあるとされている。また日本政府は、30年までに国内で197万トンのバイオマスプラスチックの導入を目指しているという。

両社は今後の業務提携計画として、産地と連携した資源米の生産とその生産性向上に向けた取り組みで耕作放棄地の拡大を防止することや、農作物や食品残さなど未利用バイオマスの副産物を資源化する取り組みなどを挙げている。

ヤマタネの山﨑元裕社長は「農地の荒廃に歯止めをかけ、持続可能な農業の実現と環境に優しい社会づくりに貢献していく」とコメントしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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