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凸版印刷、バイオマスPE用いた医薬向け包装発売

2015年6月30日 (火)

サービス・商品凸版印刷、バイオマスPE用いた医薬向け包装発売凸版印刷は6月30日、バイオマスプラスチックを使用した製品「BIOAXX」(バイオアクス)シリーズの新製品として、バイオマスポリエチレン(バイオマスPE)を使用した医薬品向けの易開封パッケージを開発したと発表した。7月から販売を開始する。

新パッケージは、バイオマスPEを使用しながら易開封性を実現したラミネート包装材で、印刷基材となる最表面のPETフィルムのみにミシン目加工を施す技術を活用することにより、内側のバリア層に影響を与えることなく、開けやすいパッケージとして開発した。

バイオマスプラスチックは、植物由来の原料を用い、持続的に利用できる再生可能資源で、焼却しても焼却時のCO2発生量と植物生育時のCO2吸収量がプラスマイナスゼロとみなされることから、石油由来のプラスチックに比べてCO2排出量を削減できるのが特徴。

同社では、1991年からバイオマスプラスチックを使用した包装材の開発・商品化に取り組んでおり、11年に厚さ100µm以上、翌12年に厚さ40µm以下のバイオマスPEを使用したラミネート包装材を日本で初めて開発。食品やトイレタリー、医薬品など幅広い分野の軟包装材として展開している。

価格は、これまでの石油由来製品を使用した易開封パッケージと比較して、1割のコストアップとなる。今後、医療医薬業界、食品やトイレタリー業界に向け拡販し、16年度に製品と関連受注を合わせて30億円の売り上げを目指す。