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脱出用ハンマー「割れないおそれ」で自主改善

2012年12月14日 (金)

行政・団体国土交通省は14日、カクセー(新潟県燕市)から、同社が輸入した緊急脱出用ハンマーダッシュ・ツーに不具合を確認したため、自主改善するとの報告があったと発表した。対象製品は、2009年1月からことし5月までに入荷した8万153個。

カクセーによると、同社の緊急脱出用ハンマー「ダッシュ・ツー」の性能試験を国民生活センターで実施したところ、叩く角度などの使用方法によって「本来の機能を発揮しないものがある」ことが判明した。シートベルトカッターは問題なく機能を発揮することが確認している。

同社は、入荷時に毎回自社試験を行い、これまでに不具合の発生の事実はなく、事故などの発生の報告は受けていないが、改めて自社試験、公的機関立ち会いのもとでの試験を行ったところ「いずれの試験でもパッケージに記載した使用方法通りに叩くことで、本来の機能が発揮されていることを確認した」としている。

国交省の発表によると、ハンマーの金属ヘッドを支えるプラスチック部分の強度が不足しているため、自動車用窓ガラスを叩いた時にプラスチック部分が変形・破損し、金属ヘッドが本体内に入り込むものがあるため、自動車用窓ガラスが割れないおそれがあるという。