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JR貨物、定温コンテナでメディカル輸送サービス

2023年12月13日 (水)

▲定温コンテナ(出所:JR貨物)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、高度な輸送品質が必要な医薬品や医療器具を鉄道コンテナで輸送する「メディカル鉄道コンテナサービス」を展開すると発表した。定温コンテナ所有者や利用運送事業者と連携し、医薬品や医療器具などの中長距離幹線輸送でもモーダルシフトを促進する。

医薬品や医療機器の輸送はトラック輸送が主流だが、カーボンニュートラルへの取り組みや長距離トラックドライバーの不足などで鉄道輸送が注目されている。一方で、輸送中の振動や温湿度の管理、安全性の確保が懸念されるほか、鉄道コンテナ輸送に関する問い合わせ窓口がわからないといった声も挙がっていたが、JR貨物は定温コンテナの所有者や鉄道利用運送事業者と協力し、懸念される事項に対応する輸送サービスを提供する。

具体的には、全国の鉄道ネットワークを使い、定温や保冷コンテナによる高品質な輸送を提供する。CO2排出量の面でも優位性があり、同社によれば営業用トラックの11分の1に排出量を抑えることができる。時間に正確、かつ一度にトラック65台分の大量輸送が可能となるなど、安定した輸送力を確保できるのが強みだ。

JR貨物は、メディカル鉄道コンテナサービスのコーディネートチームを総合物流部内に設け、定温コンテナ所有者やドアツードアの一貫輸送を担う鉄道利用運送事業者と協力し、最適な鉄道輸送スキームとサービス内容を提案する。医薬品の適正流通(GDP)に対応する輸送サービスは適合する範囲で利用できる。

▲メディカル鉄道コンテナサービスコーディネートチームの機能(クリックで拡大)

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LOGISTICS TODAY編集部
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