いすゞとホンダ、水素燃料電池トラックを公道実証

荷主いすゞ自動車と本田技研工業（ホンダ）は22日、両社が共同研究を進める燃料電池（FC）大型トラック「GIGA FUEL CELL」（ギガフューエルセル）の公道での実証走行を、同日から開始すると発表した。実証は2024年9月まで行われ、データ収集や技術的課題の特定などを通じて、27年の市場投入を目指す。

▲燃料電池大型トラック「GIGA FUEL CELL」（出所：いすゞ自動車）

プロジェクトでは、いすゞとホンダの物流グループ会社、いすゞロジスティクス（横浜市西区）とホンダロジスティクス（東京都千代田区）の協力を得て、水素燃料の利用可能性と燃料電池車両の実用性を検証する。大型トラックのカーボンニュートラル化において重要視されている、CO2排出ゼロの水素を燃料とするFC技術の有効性を示す。

実証は関東近郊の1都3県（東京、神奈川、埼玉、栃木）で行う。FC大型トラックの市場適合性を調査するほか、車両については荷役作業や公道走行による実用性、水素充てんを含めた運行管理を検証する。

両社は20年1月にFC大型トラックの共同研究契約を結び、FC技術の大型トラックへの適合性や車両制御などの基礎技術基盤を構築。今後、共同研究で得られた技術や経験を生かし、27年に量産車両を市場に投入する計画だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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