日野、CLO（物流担当責任者）ポスト新設

財務・人事日野自動車はこのほど、2月1日付の組織改正、人事異動を発表した。ロジスティクス部門にも担当責任者となるCLO（Logistics）を設置し、日野グローバルロジスティクス（東京都青梅市）の山根良和社長を選任した。

組織改正では、デジタル機能を「デジタル・ソリューション機能」へ変更する。

そのほか、専務役員は1月31日付で仙波洋氏が退任し、代わりに佐藤直樹取締役が兼務する。生産技術機能長は現職の岡部一樹氏が2月1日付で関連会社への出向、役員就任予定のため、統括生技部部長の天野剛裕氏が同日付で新たに就任する。

荷主、メーカーはCLO任命が急務

政府が昨年出した「物流革新に向けた政策パッケージ」において、各企業に物流担当役員である「CLO」（Chief Logistics Officer）を置くよう義務付けるという提案が行われた。2024年4月の改善基準告示の改正は物流業界に大きなインパクトを与える出来事だが、これは物流業界の体質改善のための産みの痛みの始まりに過ぎない。

減り続ける労働者人口や、物流業界での働き手の減少に対応し、荷主企業は労働力を確保しながらサプライチェーンを維持し続けなければならない。これを現場の担当者任せにするのではなく、役員レベルがしっかりとケアをすべきである、というのが政策パッケージのいわんとするところであり、また、各企業はそのように人員配置を行うべきであろう。日野自動車のCLO任命は、物流業界になくてはならないトラックを作る企業としての適切な判断といってよいのではないだろうか。

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LOGISTICS TODAY編集部
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