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アセンドが4PL参入、荷主向けにSC全体最適を受託

2026年3月3日 (火)

ロジスティクス物流DXを手がけるアセンド(東京都新宿区)は3日、4PL(フォース・パーティ・ロジスティクス)事業を3月から開始すると発表した。創業以来培ってきた物流戦略策定の知見、グループ化した3PL企業の実行機能、運送管理システムのデータ基盤を組み合わせ、荷主企業のサプライチェーン全体最適を包括的に受託する構えだ。

2030年には3分の1の荷物が運べなくなるとの試算も示され、経済損失は10兆円規模に達するとの見方もある。法改正により、運送事業者のみならず荷主企業にも物流効率化や持続性確保への責任が求められるなか、複数のプレーヤーを横断的に束ねる4PL機能の重要性が高まっている。

従来の3PLが倉庫管理や輸送、在庫管理など実行機能を担うのに対し、4PLはサプライチェーン全体を俯瞰し、戦略策定から統合マネジメントまでを担う役割を指す。アセンドは製造業、卸、小売などの荷主を対象に、戦略設計から実行段階までを一体で支援する。

同社は行政や業界団体、荷主企業向けのコンサルティング実績を持ち、物流拠点計画やDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の上流設計を手がけてきた。加えて、2025年12月に北海道の3PL企業エイチ・エル(札幌市北区)を完全子会社化。食品製造業向けの物流コンサルティングや第一種貨物利用運送事業、倉庫業の機能を取り込み、実行力を補完した。

今後はエイチ・エルのノウハウを他業種へ水平展開するとともに、自社開発の運送管理システム「ロジックス」のデータ基盤を活用し、輸送設計や実手配の高度化を図る。需給逼迫が続く輸送領域で、データに基づく設計と実装を両立させる狙いだ。

アセンドは25年11月にシリーズBで11億円を調達し、累計調達額は18億円に到達。運送事業者向けDX支援から、荷主を含むサプライチェーン全体の再設計へと事業領域を拡張する。4PL参入は、点在するプレーヤーを結節する統合機能の獲得を目指す動きといえる。

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