新日鉄住金化学、中国にFPC用材料の販売拠点

拠点・施設新日鉄住金化学は7日、広東生益科技と合弁で、フレキシブル回路基板（FPC）用材料の中国、香港販売会社を設立すると発表した。両社は6月の営業開始をメドに、設立準備を進める。

これまで新日鉄住金化学は、FPC用材料であるポリイミド銅張積層板を製造し、世界市場へ展開。スマートフォンやタブレット端末など情報電子機器の進化に寄与してきた。

広東生益科技は、中国最大の硬質銅張積層板の製造・販売企業で、主に片面、両面、多層基板を生産供給して、携帯電話、自動車、通信設備、各種ハイエンドの電子機器向けに幅広く供給している。

合弁会社は、幅広いニーズに対応できる品揃え、速やかな納品、迅速で高度な技術サービスを提供することにより、顧客への貢献、フレキシブル回路基板、情報電子機器の発展にも寄与するなど、中国でトップクラスのFPC用材料販売会社への発展を目指す。

設立後は、両社のFPC用材料を中国、香港で販売する際や、技術サービスを提供する際は、原則として合弁会社を通じて行う。合弁会社は、中国国内の顧客との人民元による取引や、香港や中国保税区での外貨による取引に対応する。8億人民元（100億円）規模の総売上高を目指す。