三菱ガス化学、メチルアミン事業でベルギー企業と提携

産業・一般三菱ガス化学は27日、中国・南京市にあるメチルアミン誘導品製造販売の子会社、菱天（南京）精細化工有限公司の株式50％を、ベルギーに本社を置くメチルアミン関連大手メーカーのタミンコ社に譲渡することで同社と合意に達した。

三菱ガス化学は、新潟工場、菱天でメチルアミン、その誘導品を製造しており、日本、中国、アジアを中心とする各国の市場に販売展開している。タミンコ社はメチルアミンの世界市場で最大手企業。

三菱ガス化学では、中国市場で今後の市場競争に対抗するため、より付加価値の高いメチルアミン誘導品を投入することが課題となっていた。今回の合意に基づき、タミンコ社の協力を得て2012年完工を目指して新プラントを建設し、ジメチルアミノエタノールなどの各種メチルアミン誘導品を、拡大発展する中国市場をターゲットに、販売展開する。

今回のタミンコ社との提携により、「中国など、拡大するアジア市場でのプレゼンスを高め、メチルアミン事業の強化を図っていく」としている。