大日本印刷、環境配慮型の配送伝票を開発

サービス・商品大日本印刷（DNP）は30日、配送伝票に使用されるプラスチックシートを紙に切り替えた環境に配慮した製品を開発し、2024年1月から販売を開始することを発表した。この新製品はヤマト運輸の複数口伝票に2023年10月から採用されており、同一の配送先に複数の荷物を届ける際に使用される。プラスチックシートから紙への切り替えにより、サプライチェーン全体での温室効果ガス（GHG）排出量を現行品から40％削減することに成功した。

オンラインショッピングの普及に伴い、宅配便取り扱い個数が増加する中、複数口伝票の需要も高まっている。従来は剥がしやすさを考慮してプラスチックシートが使用されていたが、GHG排出量の削減を目指し、DNPは強度の高い紙に切り替えた。この改良により、複数口伝票は環境負荷を大幅に削減しながら、剥がす際の破れを防ぐ品質を維持している。

同社は「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会、循環型社会、自然共生社会の実現に向けた取り組みを進めている。2050年度までに自社拠点でのGHG排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、製品・サービスを通じたGHG排出量削減に注力している。今後もプラスチック使用量の削減を目指し、事務用印刷物や証券印刷物の開発を推進し、環境配慮型の製品ラインアップを拡充していく方針。

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LOGISTICS TODAY編集部
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