大日本印刷など、環境配慮サプライチェーン実証

調査・データ大日本印刷は25日、三菱ケミカル（東京都千代田区）、リファインバースグループの2社と連携し、透明性・信頼性の高いサプライチェーン構築にかかる実証試験を行うと発表した。バイオマス原料の活用やリサイクル原料の管理・追跡を推進することで、環境にやさしいサプライチェーン構築につなげる。物流事業におけるカーボンニュートラルなど環境配慮の機運が高まるなかで、より環境への負荷を抑える取り組みが業界を超えて広がってきた。

出所：大日本印刷

今回の実証試験は、原料から最終製品まで追跡するサプライチェーン・トレーサビリティシステムを開発するオランダCircularise（サーキュライズ）の情報管理システムを活用。3社は、バイオマスやリサイクル原料を使用した製品のさらなる高付加価値化や認証材料の管理にも寄与する高いトレーサビリティ精度を有するサプライチェーン構築の有用性を検証する。

石油由来プラスチックの代替となるバイオマスや、リサイクルなどの持続可能な資源を活用するため、原材料の使用量などの確認や認証材料などエビデンスの管理が必要だ。各サプライヤーのCO2など温室効果ガス排出量の可視化や、最終消費者への製品の環境配慮度の見える化も求められる。今回の実証試験ではこうした取り組みも取り入れることで、透明性・信頼性の高いサプライチェーン構築の実現を目指す。