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NX総研、23・24年の貨物輸送の見通し発表

2024年2月19日 (月)

調査・データNX総合研究所は16日、「2023・2024年度経済・貨物輸送の見通し」を発表した。

「貨物輸送の現状と見通し」では、国内貨物輸送において、建設関連貨物が下押し、総輸送量は23年度通期で2年連続マイナスとなる1.3%減、24年度は消費関連貨物、鉱工業生産、設備投資がプラスに反転し、生産関連貨物でも前年度を若干上回ると見るが、建設関連貨物の減少で、全体では0.3%減と3年連続マイナスの見通し。ただし、建設関連貨物を除いた一般貨物に限定すると0.6%増になるとしている。

品類別では、消費関連貨物は、価格高騰で個人消費が伸び悩みによる23年度1.3%減の後、24年度は0.7%増と3年ぶりにプラスへ反転、個人消費の小幅な増加を予想する。建設関連貨物の23年度は1.6%減、24年度も1.5%減、さらに人手不足も懸念材料にあげる。雑貨輸送量の23年度は0.1%減と微減、24年度は0.5%増とプラスへ転換するとしている。

運送形態別では、鉄道では23年度のJRコンテナは1.6%減だが、24年は2.3%増と堅調な積合わせ貨物と前期からの反動で、5年ぶりの増加を見通す。

自動車では、営業用自動車は23年度の2.3%減から、24年度に3年ぶりのプラスに反転。23年度の営業用自動車は2.3%減、24年度は0.7%増と3年ぶりのプラスになるとしている。一方、自家用自動車の23年度は1.4%増と一般貨物が予想外の堅調だったが、24年度は2.4%減に落ち込む。

内航海運では、生産関連貨物は微増も建設関連貨物が下押しし、23度は3.8%減、24年度も0.3%減と低調に推移するとしている。生産関連貨物で24年度は微増を見込むが、建設関連貨物は2024年度も5年連続の減少になるとみる。

国内航空では23年1.2%増、24年も1.3%増と4年連続のプラス。供給力はコロナ禍前の水準に戻るも、需要の大きな盛り上がりは期待できず、コロナ以前の水準には戻らないとする。

国際貨物輸送では、外貿コンテナ貨物で、輸出では世界経済の緩やかなプラス成長で引き続き増加、23年度は1.6%の増加、24年度も1.6%増を予想。輸入では生産財の荷動きが回復し、24年度は1.7%増と3年ぶりのプラスを見通す。

国際航空では、輸出は海上シフトの一巡と半導体市況の回復により、23年度14.5%の減少から、24年は3.5%増に転換。輸入は生産材に荷動き活発化を受け、23年度12.5%から、24年度は2.4%増と見ている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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