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住友林業子会社、住宅資材の共同配送を関西に拡大

2025年8月4日 (月)

ロジスティクス住友林業(東京都千代田区)の物流子会社、ホームエコ・ロジスティクス(東京都新宿区)は4日、住宅資材の共同配送サービス「JUCORE 物流」を首都圏1都3県に続き、関西京阪神地区でも8月から開始したと発表した。工期に応じた物流計画の作成と共同配送で、建材流通業者や工務店、建材メーカーなどの物流負担を軽減し、現場の生産性の向上に寄与する。

▲配送センターから各納品現場にトラックで共同配送(出所:住友林業)

住友林業の戸建分譲住宅事業では、建材メーカーから頻繁に住宅資材が現場へ直接納品されていたため、納品内容や時期の把握が困難で、荷受けも多くなり、建設作業が止まってしまうこともあった。一方、建材メーカーも配送手段を確保できず、希望通りの納期に間に合わなかったり、納品時期と現場の使用時期がずれたりするといった課題が生じていた。

こうしたことから、同社は2022年12月から、戸建分譲住宅事業に限定した共同配送のトライアルとしてJUCORE物流を開始し、その後、昨年9月から関東1都3県の全現場に導入した。その結果、荷受けの手間や納品調整の工数が減り、効率良く現場作業ができるようになったことを受け、今月1日からは関西エリアの全現場でもJUCORE物流を導入した。

同サービスでは、ホームエコ・ロジスティクスが建材流通業者から住宅資材の配送の注文を受け、配送センターから各納品現場まで配送する。

配送センターは首都圏1都3県に11か所、関西京阪地区に2か所あり、輸送距離が短くなるよう配送センターを半径10-20キロ範囲内に配置した。これによって、各納品現場への配送時間の短縮を図るとともに、急な資材変更や追加配送などのニーズに対応し、トラックの稼働率も高める。

また、同社の建材流通ノウハウを生かし、独自の配送案件管理システムを構築。専門のオペレーターを設置して各納品現場情報を一元管理し、蓄積した物流データや各種データベースから得られる情報を基に建設工程に合わせた物流計画を作成している。住宅資材は複数の建材メーカーから納品されたものを、建設工程に合わせて配送し、積載効率と配送効率を高める。将来的には工程管理アプリとの連携も検討している。

こうして、工期に応じた物流計画に基づいて配送センターで住宅資材を集約し、共同配送することで、従来の方法に比べ、配送便数を約60%削減し、配送コストも10%削減できた。

同社では30年までに中京圏や福岡県でもサービスを開始するとともに、建材メーカーから配送センターへの長距離・大量輸送を行う幹線輸送サービスも展開するとしている。

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