鴻池運輸、AGFでトラックに荷積みを実運用開始

ロジスティクス鴻池運輸は28日、三菱重工グループの三菱ロジスネクストと共同で実施していた無人フォークリフト（AGF）でのトラックへの荷積みについて、実運用を始めたと発表した。主に飲料製品の保管、入出荷、配送業務を行う鴻池運輸・神奈川綾瀬営業所（神奈川県綾瀬市）で2022年3月から続けていた実証実験が完了し、今月15日に実運用に入ったという。

▲積み込んだトラック（出所：鴻池運輸）

倉庫などでの物流は自動化が進む一方で、トラックへの荷積みは、トラックの車種や停車位置の違いに応じて積載位置の補正が必であることや搬送時間の制約もあり、有人フォークリフトによる作業が中心となっている。

実証は、三菱ロジスネクストの技術などを活用し、AGFで作業を自動化することで、作業者の労働負荷の軽減などを目指して取り組んだ。トラックの荷役位置検知試験やトラックへの誘導機能試験、自動化実運用に向けた機能検証を行うなどして、課題に対応する制御とセンシングについての新たな技術を開発。所定の駐車スペースに停められた任意のトラックに、AGF2台で積載を行う自動化システムを構築した。

AGFが自らの判断で最適に稼動し、有人フォークリフト作業に匹敵する精度と時間でトラックへの荷積みを行えるようになった。トラックへの積み込み時間は、大型トラック1台に対して15分以内で満載が可能という。

鴻池運輸では今後、同営業所でAGFを追加導入して、荷積み自動化を拡大するほか、同社の他の倉庫での活用も視野に展開していくことにしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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