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三菱重工、鴻池運輸とAGFでの積み降ろし実証開始

2022年3月1日 (火)

荷主三菱重工業とグループの三菱ロジスネクストは3月1日、鴻池運輸と共同で無人フォークリフト(AGF)によるトラック荷積み・荷降ろしの実証実験を始めると発表した。トラックの荷役位置検知試験やトラックへの誘導機能試験を開始。2024年3月までの2年間でAGFによる実用化に向けた業務対応能力や安全機能の検証を行う。

▲AGFによるトラックの荷積み・荷降ろしの自動化イメージ(出所:三菱重工業)

有人フォークリフトによるトラック荷積み・荷降ろし業務をめぐっては、労働時間の適正化や慢性的労働力不足が課題となっている。特に繁忙期は、作業に伴うトラックの滞留時間が発生し、定時の搬出・搬入を妨げる要因の一つとなっている。

今回の実証実験は、AGFを活用してこれらの作業を自動化することにより、フォークリフトオペレーターの負担軽減とトラックの滞留時間削減を目指す。将来的には、荷物が乗ったパレットをAGFが自動で取り上げてトラックの荷台へ直接積み込む一連のシステムを構築する。

▲自動化に向けてのロードマップ(出所:三菱重工業)

トラックへのパレットの積み込み業務は、荷積みのスピードやトラックの停止位置、トラック内のパレットの設置位置などに高い精度を求められることから、有人フォークリフトでの運用が一般的だ。三菱重工業が培った自律化・知能化技術と三菱ロジスネクストの自動化技術を組み合わせて活用することにより、トラックの荷積み・荷降ろしにおける省人化と省力化を実現できると判断した。

三菱重工業と三菱ロジスネクストは今回の実証実験を契機として、AGFの適用範囲のさらなる拡大を図るためにグループの総合力を生かした製品の開発に取り組んでいく。同時に、物流業界の課題解決に向けたソリューションを提供していく。