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日本郵船、建造前に実航海の船舶性能検証を確立

2024年4月2日 (火)

荷主日本郵船はこのほど、ジャパン・マリンユナイテッド(神奈川県横浜市、JMU)と実施していた、波風の中での船舶の推進性能を建造前に推定する取り組みにおいて、同社運航の原油タンカーで1年間の実海域性能の検証が完了し、技術的な実海域性能の評価手法を確立したと発表した。

▲対象船の原油タンカー(出所:日本郵船)

同検証では、JMUで設計・建造した新造原油タンカー2隻を対象船とし、2022年の竣工から1年間、船速、主機馬力、風向、風速などのデータを収集。評価手法には、船舶の船速と馬力の関係を表したグラフ曲線である保証カーブと、同船データとの差を風向きごとに整理し、平均値を算出した。相互検証の結果、事前に合意した実海域性能の保証カーブの推定精度が高いことを確認し、特定の航路において、実海域性能を技術的に評価できる精度の高い評価手法を確立した。

従来の造船契約では、波風の無い平穏な気象海象下で船速と馬力の保証速力を設定するのが一般的だが、航後の実航海では波風の影響を強く受けるため、保証された船速と馬力との乖離が課題となっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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