ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ラピュタ、コンタクトレンズ倉庫にAMR15台納入

2024年4月3日 (水)

サービス・商品ラピュタロボティクス(東京都江東区)は3日、コンタクトレンズ通販・卸のRise UP(ライズアップ、大阪市西区)のロジスティクス千葉第1センターに、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(自立走行搬送ロボット)」を15台納入したと発表した。Rise UPはコンタクトレンズの通販や卸を主業務とし、同センターでは4万の品目とロットを保持し、WMS(倉庫管理システム)とハンディターミナルを用いた人力によるマルチカートピッキングを行っていたが、人材確保の困難さから事業継続に課題を抱えていた。

▲Rise UPの物流センターで稼働する「ラピュタPA-AMR」(出所:ラピュタロボティクス)

ラピュタPA-AMRの導入は、生産性と効率の向上を目的としており、人との協働作業により、高いサービスを維持しながら既存のカートピッキングも稼働させる。ラピュタロボティクスの豊富な知見と強みが評価され、特にピッキング作業をするスタッフにとって操作が簡単で、既存の現場に容易に導入でき、違和感なく馴染む点が高く評価された。

ラピュタPA-AMRは、カートピッキングとの共存により高い生産性と効率を実現し、ピッキング時のミスを事前に防止する「Put to Light(誤ピッキング防止アシスト)機能」も搭載している。これにより、作業の視認性が向上し、生産性に寄与する。また、生産性の向上により、ワークライフバランスや体力的に余裕を持って働けるようになり、より良い職場環境を実現している。

Rise UPロジスティクス本部の部長、執行役員の西原良和氏は、導入による効果を実感しており、ピッキング作業のパートナーとしてラピュタPA-AMRの増台も検討している。また、ラピュタ社との共同で現場が進化していることを感じており、日本一働きやすいロジスティクスを目指しているという。

Rise UPロジスティクス本部の改善グループ、竹下佳輝氏は、現状の運用を変更することなく、ラピュタ社のAMRを導入できたことが決め手となったと述べている。導入により、生産性の向上のみならず、作業の単純化による作業習得の早期化などの効果も得られたという。今後は、ピッキング工程にとどまらず、補充や入荷などの使用用途を広げ、現場改善につなげていきたいと考えている。

ラピュタロボティクスは4月10日~12日にインテックス大阪で開催される第5回関西物流展(KANSAI LOGIX 2024)にも出展の予定。「ラピュタPA-AMR」のほか、自動フォークリフト「ラピュタAFL」、自動倉庫「ラピュタASRS」なども展示。実機展示、機能・導入事例の紹介など、現場での運用も踏まえた内容となっている。