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パル・アッカ・EXOTEC連携アパレルEC拠点が稼働

2024年4月3日 (水)

拠点・施設アパレルEC(電子商取引)のパル(大阪市中央区)は3日、同社の直営オンラインショッピングサイトPAL CLOSET(パルクローゼット)のフルフィルメント効率化および顧客体験の向上のための物流拠点「PAL CLOSET Robotics Solution Center」(パルクローゼット・ロボティクス・ソリューション・センター、PRSC)稼働を開始したことを報告し、記者説明会を開催した。

▲スカイポッド(出所:パル)

PRSCは、パルが運営する直営オンラインショッピングサイト、パルクローゼットにて取り扱う50以上のブランド、3万SKUに対する注文管理、商品ピッキング・パッキング、商品発送といったフルフィルメントを効率化し、同社のEC事業を発展させるため、大和ハウス工業の物流施設「DPL平塚」(神奈川県平塚市)内に開設。アッカ・インターナショナル(アッカ、東京都港区)によるソリューション設計のもと、Exotec Nihon(エグゾテック・ニホン、同)の3次元立体走行型搬送ロボットで構成されるピッキングソリューション「Skypod(スカイポッド)システム」が導入されるなど、パル、アッカ、エグゾテック3社協働プロジェクトとして、最新のテクノロジーが数多く導入され、EC効率化とともに店舗配送での効率化も実現する。

パルは、16年のパルクローゼット立ち上げ当時から売り上げにして20倍近い成長を達成しており、アパレルEC事業の拡大において、従来拠点のキャパシティ不足や、繁忙期の人手不足などの課題を抱えていた。EC向けフルフィルメントサービスを手がけるアッカは、パルの自社EC事業立ち上げ当初よりその物流オペレーションを手がけ、業務効率化や、システム改善においてECに最適化された次世代物流拠点として、パルの多層階拠点を1フロアに集約し、DPL平塚での効率的な運用による拠点構築を提案した。

▲スカイポッド、ピッキングステーション(出所:パル)

新拠点の効率化のために導入されたのが、エグゾテック(フランス)が開発した自動倉庫システム・スカイポッド。同システムは、高密度保管とともに、自動搬送ロボットがラックを昇降する3D構造で、保管商材をピッキングステーションに送り届ける速さにも優れる。パルの要求する処理能力に対応し、人手不足にも対応するシステムとして、センターのオペレーションを支える。今回のシステムエリア面積は2300平方メートル、保管用コンテナ数2万6000コンテナ、スカイポッド・ロボット50台でのオペレーションで、従来比で3分の1のスペースでの保管と3倍の注文処理に対応し、設計6か月、設置6か月の1年をかけての稼働となった。

会見には、今回の新拠点構築に携わった、大和ハウス工業と、PRSCを運用するパル、アッカ、エグゾテック・ニホン3社の担当者も出席し、それぞれPRSCでの取り組みや関連するソリューションを紹介。大和ハウス工業からは、主要幹線道路のアクセスに優位性のあるEC拠点としての施設優位性、パルからは28年目標でパルクローゼットの売上げ500億円の目標達成に向けたPRSCの拡張運用が語られた。また、アッカからはパルの急成長を支えるためのシステム構築で特にアパレルECにとって最適なソリューション構築の経緯が説明され、エグゾテックからは、効率化ソリューションの提供により24年問題の解決に貢献し、持続的なEC事業の成長を連携して目指すことが説明された。

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