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JR貨物24年事業計画、安全強化や物流課題に対応

2024年4月4日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は3月29日、2024年度の事業計画を発表した。

計画では、変化する外部環境に対応し、鉄道物流の持続可能な発展を目指すため、貨物鉄道輸送の効率化と環境負荷低減に取り組む。主な施策としては、安全基盤の強化、安定輸送の追求、既存アセットの最大活用、不動産事業の拡大、経営基盤の強化を推進する。

安全基盤強化においては、「安全の価値観」に基づく行動の徹底や、内航船の活用による代行体制の構築、山陽線不通時のBCP対策など、災害等輸送障害時の対応力強化を行う。

また、既存アセットの最大活用による輸送量の回復を図り、海上コンテナの鉄道輸送拡大と31フィートコンテナの取扱量拡大や中距離帯輸送の強化を目指し、鉄道とトラック輸送の組み合わせをパッケージ提案するなど、総合物流事業を推進する。さらに、不動産事業の拡大や新規事業の展開を通じて、将来の収益化につなげる取り組みが進められる。

経営基盤の強化では、スリムで機能的な組織体制の構築や、人的投資と働きがいの創出、収支構造の改革、グループ総合力の最大化などが目標とされている。貨物鉄道輸送のさらなる役割発揮に向けた取り組みとして、CO2削減、海外における貨物輸送事業への参画、DX(デジタル・トランスフォーメーション)・新技術の推進などが計画されている。

目標値として、コンテナ取扱収入1178億円、輸送トンキロ175億トンキロ、積載率72%が設定されている。政府が設定したモーダルシフトの推進方針に応え、物流を取り巻く社会課題の解決に貢献し、持続可能な物流の実現に向けた企業グループの取り組みを反映した計画となっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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