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村田製作所、東京電波を完全子会社化

2013年2月13日 (水)

産業・一般村田製作所は13日、東京電波を8月1日付で完全子会社化すると発表した。同日、株式交換契約を締結した。

東京電波は東証1部に上場しているが、7月29日付で上場廃止となる見通し。

東京電波は、水晶振動子、水晶発振器などの製品群を中心とした水晶デバイス事業、高周波回路設計をコア技術にした無線装置、計測器などの電子機器事業を展開。

両社が中核市場に位置づけるポータブルデバイスは年間十数億台とされる巨大市場に成長しているが、端末の高機能化や新興国での需要増などを原動力に、海外市場を中心として需要が拡大する見通しとなっている。

東京電波は、北米の販売拠点や各国の代理店などを通じて世界の各地域で販売活動を行っているが、製品の海外展開は「必ずしも十分なものとはいえない」状況のため、村田製作所と一体となって情報を共有して生産能力を確保するとともに、村田製作所の海外販売網との垂直統合を進めることにしたもの。

これにより、村田製作所では電子部品のキーパーツである水晶デバイスに関する製品、技術を得ることで、さらに電子部品のラインアップを充実させ、東京電波は水晶デバイスの開発、生産、販売を強力に推進できる体制構築が可能となる、としている。