荷主三菱ふそうトラック・バスは18日、EV(電気自動車)小型トラック「eCanter(イーキャンター)」の仕様やサービスを疑似体験できるオンラインシミュレーター「FUSO(フソー)コンフィギュレーター」を同社の公式ウエブサイト上で一般公開したと発表した。トラック車両のシミュレーターをオンライン公開するのは、国内商用車メーカーで初めてだという。
FUSOコンフィギュレーター上では、画面上に表示される車体や架装、車体カラー、サービスなどを選択していくことで、最終的な車両の3Dイメージが表示される。想定する走行距離や車両サイズなどをもとに、車両を絞り込んでいくこともできる。ただし、車種を絞り込む初期検討での活用を想定しており、価格や補助金などに関する情報は含まれていない。詳細な情報を知り、本格的に検討したい場合は、FUSOコンフィギュレーターから検討内容をFUSOディーラーに送付し、見積もりなどを依頼できる。
EVトラックの導入検討では、車両だけでなく、充電設備や走行ルート、メンテナンス、各種補助金の活用などEVトラックの運用をサポートするサービスを検討する必要があり、顧客の負担となっていた。今回のシミュレーターは、同社が営業向けの商談ツールとして開発した「ソリューションコンフィギュレーター」を顧客向けに再設計したもので、EVトラックを検討する上で必要な情報を網羅している。