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日本車両、米国に構体部品工場を建設

2013年3月14日 (木)

拠点・施設日本車両製造は13日、米国子会社の日本車両USA社が昨年7月に操業を開始したロシェル工場(米国イリノイ州の鉄道車両組立工場)を拡張し、新たに構体部品工場を建設すると発表した。

米国の鉄道車両案件では、連邦資金や州、市などの自己資金が使用される場合に、60%の米国製部品の使用と現地組立を定めた「バイ・アメリカ法」が適用されるのが一般的だが、昨年11月に受注したカリフォルニア州交通局向け準高速鉄道用2階建客車(受注130両、オプション契300両)では、100%バイ・アメリカと呼ばれる「これまでよりも厳しい現地生産化」が要求されており、同社では、この要求に対応するために検討を重ねていた。

今回の構体部品工場の建設は、100%バイ・アメリカの要求に確実に対応する方策の一環として実施するもので、主要部材を内製することによる工程・品質管理の精度の向上、継続的な改善実施による原価低減を図るとともに、米国で構体部品製作から車両納入までの一貫生産に対応できる総合車両メーカーとしての競争力の強化につなげる。

■新設する構体部品工場の概要
所在地:米国イリノイ州ロシェル市(ロシェル工場に隣接)
敷地面積:9万平方メートル
※現在のロシェル工場の敷地面積は14万平方メートル
建物面積:3万平方メートル
※現在のロシェル工場の建物面積4万3000平方メートル
稼働時期:2014年前半
雇用規模:現地で80人を新規雇用
総投資金額:52億円