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JMU、ワンハイ向けばら積み船引き渡し

2024年7月10日 (水)

荷主ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は9日、熊本県長洲町の有明事業所でWAN HAI LINES (Singapore) Pte LTD.向けに建造していた3055TEU型コンテナ船「WAN HAI 376」の引き渡したと発表した。

WAN HAI 376は、ジャパン マリンユナイテッドが開発した最新技術を駆使したフィーダーコンテナ船で、総積載量3055TEUを誇る。本船は、ホールド内最大12列×6段、デッキ上最大14列×7段の積載能力を持ち、アジア発着およびアジア域内の海上輸送量増加に対応するために設計された。中長距離の定期航路への投入を想定し、高い積載能力と定時運航を可能にする高い航海性能を兼ね備えている。また、従来船に比べて環境性能と運航性能を著しく向上させた点が特徴である。

本船の主要寸法は全長203.50メートル、幅34.80メートル、深さ16.60メートル、喫水11.50メートルであり、載貨重量は37160トン、総トン数は30676である。主機関にはMAN-B&W 7S70ME-C10.5ディーゼル機関1基が搭載されており、航海速力は21.50ノット、定員は25人である。船級はDNV、船籍はシンガポールである。

WAN HAI 376の特長として、最新の解析技術を用いた低抵抗・高効率の幅広最適船型の開発が挙げられる。独自の省エネデバイスであるLV-Fin、ALV-Fin®の最適化により、従来船に比べて大幅な燃費削減を実現している。さらに、電子制御エンジンMark10.5や冷却海水ポンプのインバーター制御の採用により、燃費性能が向上している。

また、統合型航海システム(INS)および全天候型ブリッジの採用により、航海中および離着桟時の操船の利便性・安全性が向上している。CCTVカメラシステムの装備により、航海支援や機関室内監視などの安全性も強化されている。さらに、バラスト水処理装置や有害物質一覧表の保持など、さまざまな環境規制にも対応している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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