荷主新来島サノヤス造船(岡山県倉敷市)は6月28日、最新型のパナマックス型撒積貨物船「BASIC STAR(ベーシック・スター)」の完成を発表した。本船は新共通構造規則(CSR-B&T)やNOx(窒素酸化物)排出3次規制、SOx(硫黄酸化物)排出規制に対応しており、エネルギー効率設計指標(EEDI)規制値のPhase3を先取りして達成した省エネ船型である。

(出所:新来島サノヤス造船)
「BASIC STAR」は、従来の船型を維持しながらも、省エネ性能を向上させるために低回転・大直径プロペラや独自開発の省エネ装置「STF」および「ACE DUCT」を装備している。これにより、8%以上の省エネ効果を実現し、確実にEEDI Phase3を満足する仕様となっている。また、電子制御式の主機関を搭載し、大気汚染防止およびCO2の排出削減に貢献している。さらに、低硫黄燃料油の貯蔵やバラスト水処理装置、生活排水・甲板上雨水の船内一時貯留専用タンクを備えるなど、さまざまな環境対策を採用している。
メンテナンス性も向上しており、上甲板から二重底へアクセス可能なトランクを設置することで、貨物を積載しているときでも検査・点検が可能となっている。居住区はIMO船内騒音規制改正に対応しており、乗組員の居住環境も改善されている。
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