荷主日本郵船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)は10日、次世代省エネ型ばら積み船1隻の建造契約を締結した、と発表した。2021年の竣工後は日本郵船がJFEスチールと締結した長期用船契約に基づき原料輸送に従事することが決まっている。日本郵船は景気動向に左右されない長期契約による運賃安定型収益を目指しており、今後も同様の契約を積み上げたい考え。
船はケープサイズバルカーで、主に太平洋の鉄鉱石や石炭の輸送に使用し、窒素酸化物(NOx)排出規制やSOx(硫黄酸化物)排出規制に対応。JMUの従来船と比べて貨物スペースを増やしながら燃費の低減を実現する次世代省エネ船で、2020年以降の契約船に適用されるGHG(温室効果ガス)排出規制に適合する。また、JFEスチールが開発した石炭カーゴホールド耐食鋼を採用することで、耐食性向上も実現するという。