国際クレーンメーカーの三井E&S(東京都中央区)は11日、バングラデシュ人民共和国・チッタゴン港湾庁(Chittagong Port Authority)より、岸壁用コンテナクレーン(三井パセコポーテーナ)3基、タイヤ式門型クレーン(三井パセコトランステーナ)6基の合計9基のクレーンおよびその他荷役機械一式を受注したことを発表した。これら一式は同国・マタバリ港向けのもので、同国向け港湾荷役クレーンとしては同社初の受注となる。
バングラデシュでは、経済成長に伴いコンテナ貨物の需要が増加しており、今後も更に増加することが見込まれている。マタバリ港は、日本政府の円借款により、同国コックスバザール県マタバリ地区での新規港湾整備事業として整備が進められているもの。現在飽和状態にある既存のチッタゴン港の課題となっている大型船の寄港を可能にするとともに、将来の貨物需要増加への対応を目指し、今後加速する同国経済成長に大きく寄与することが期待されている。
今回受注した三井パセコポーテーナは、大型船の着岸に対応した、同国でも最大級の岸壁用コンテナクレーンであることに加え、地震国であるバングラデシュの地域特性に合わせ、免震装置を備えており、同国の物流拠点の発展と災害時の機能確保に貢献するもの。同社では1995年の阪神淡路大震災を契機として、地震発生時の港湾機能維持の観点から、免震機能を有する岸壁用コンテナクレーンを開発してきたという。
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