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アマゾンが再生可能エネ導入の目標を7年早く達成

2024年7月12日 (金)

EC米アマゾンは10日、2023年の「サステナビリティレポート」の内容を公表し、当初の予定より7年早く、アマゾン全体で使用する電力量と同等の電力を、100%再生可能エネルギーで確保するという目標を達成したと明らかにした。輸送網や配送車両の脱炭素化の取り組みでも、世界で2万4000台以上の電気自動車(EV)を導入したとしている。

同社は、より持続可能な企業になるための取り組みや目標を掲げており。毎年進捗状況をレポートとして公開している。

レポートによると、同社は2030年までに世界中のデータセンター、オフィス、食料品店、物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)など、事業活動で使用する総電力量と同等の電力を、100%再生可能エネルギーで確保するという目標を掲げていたが、世界中で500件を超える太陽光発電や風力発電プロジェクトを推進した結果、予定よりも7年早く、昨年に目標を達成できた。Bloomberg NEFによると、アマゾンは4年連続で世界最大の再生可能エネルギー購入企業だった。

EVの導入では、現在世界中で2万4000台を超えるEVが年間6億8000万個以上の荷物を運んでいる。米国内の物流オペレーションでもFCやソートセンター(SC)、デリバリーステーション(DS)、輸送車両を8つの地域に再編。これによって、配送を効率化し、走行距離を2500万キロ減らすとともに、車両からのCO2排出量も削減した。

配送用梱包材の使用量を削減や、リサイクル可能な資材の活用にも取り組み、23年には、使い捨てプラスチックの使用量を50万トン近く削減した。ヨーロッパでは、アマゾンのFCから配送される梱包すべてに、100%リサイクル可能な紙と段ボール製の梱包材を使用し、使い捨てプラスチック製梱包材をなくした。北米でも、配送に使用する緩衝材の95%を紙製の緩衝材に変更している。米・オハイオ州ユークリッドのFCも、プラスチックの出荷用梱包材を廃止し、「ごみ回収によってリサイクル可能な紙製の梱包材を使用するアマゾン初のFCとなる」と宣言するなど、各地で使い捨てプラスチック削減の活動が進められている。

同社は2024年末までの完全撤廃に向けて、引き続き取り組んでいくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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