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電動トラック市場は10年で6倍の市場規模に

2024年7月25日 (木)

調査・データ米市場調査会社のパノラマデータインサイトは24日、電気トラック市場の市場規模が、2032年までに23年の6倍に成長するとの予測を公表した。世界的な脱炭素の取り組みやバッテリー技の進歩などが市場の拡大を後押しする。

同社によると、電気トラック市場は2023年、1億6440万米ドル規模だったが、32年には8億5190万米ドルと6倍以上に成長する。2024年から2032年までの予測期間中の年間平均成長率(CAGR)は26%に達する。

電気トラックは、二酸化炭素排出量の削減につながるとして、研究や開発が進められており、一部の企業で導入も始まっている。電気トラックの強みは、世界各国の政府が、二酸化炭素排出量の削減を進めるため、電気トラックを含む電気自動車(EV)の導入を積極的に後押ししていることにある。企業に対し、電気トラックの購入に補助金を出したり、開発や製造に資金を援助したりする国もある。

こうした背景を受けて、バッテリー技術と電気ドライブトレインなどの技術開発や改良も進み、電気トラックによる長距離輸送も可能になってきているほか、燃料やメンテナンスなどランニングコストも低下し、企業にとって経済的にも魅力的な選択肢となっている。

一方で、以前として電気トラックの初期投資額は従来のディーゼル・トラックよりもかなり高額で、採算性に難があるほか、十分な充電インフラが整っていないという課題もある。

しかし同社は、今後も政府による積極的な支援と各種技術の進歩によって、電気トラック市場が、従来のディーゼル・トラックに代わる、よりクリーンで効率的な選択肢を提供することになり、貨物輸送に革命を起こすと指摘。電気トラックを所有することの経済的なメリットと、環境に対する意識の高まりが、今後も市場を牽引していくと予測している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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