エニキャリ、博多駅で観光客向け手荷物当日配送　

サービス・商品ラストマイル物流事業を展開するエニキャリは25日、JR九州商事と提携し、手荷物をホテルに当日配送するサービスを29日から開始すると発表した。手ぶらでの観光をしやすくして、オーバーツーリズムによる観光地の混雑の緩和や事故防止を図る。

（出所：エニキャリ）

今回の「ホテル当日配送サービス」では、JR博多駅の手荷物一時預かりサービスカウンターでスーツケースやボストンバッグなどの手荷物を預かり、福岡市中心部のホテルへ当日配送する。受け付けの際、利用者専用のスマホアプリからの登録が必要で、アプリはインバウンド向けに、日本語、英語、中国語（簡体字・繁体字）、ハングル語に対応している。受付時間は10時30分から14時までで、料金は1個1500円（税込み）。手荷物の配送はエニキャリが担当する。

九州旅客鉄道（JR九州）とJR九州商事は、キャリーバッグやスーツケースと人との接触や転倒事故を予防し、観光地や繁華街の混雑を緩和するため、オーバーツーリズム対策を進めている。これまでも、博多駅での手荷物一時預かりや由布院・別府方面へのキャリーサービスなどを導入してきた。手荷物の一時預かりカウンターでの受け入れ数が上限に達するなど、利用者も増加しているため、新たなサービスを導入することになった。ホテルに荷物を配送することで、観光客らが荷物を受け取る手間が省けるほか、JR側も荷物の受け入れ数を増やせる。

エニキャリとJR九州、JR九州商事の3社は、今回の提携を機に今後、新幹線を活用した貨客混載事業を検討するほか、名産品や商業施設との連携を図るなど観光客の利便性向上を図りながら九州全体の観光産業を活性化する取り組みを展開していく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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