調査・データ三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は9日、ヤマト運輸やアンプル(アメリカ)と連携して、バッテリー交換式の電気自動車(EV)トラックを使った公道での走行実証を始めると発表した。
同社によると、実証実験では、Ampleの交換モジュールを装着した同社のバッテリー交換式電気小型トラック「eCanter(イーキャンター)」を使って、ヤマト運輸が京都市内で集配業務にあたる。バッテリー交換は、京都市内に設置したAmpleのバッテリー全自動交換ステーションで、ENEOSホールディングスの協力を得て行う。全自動交換ステーションはロボットが自動でバッテリーを交換し、作業は5分を予定している。
同社は、2023年のジャパンモビリティショーで、この技術を展示しているが、公道での実証は初めてとなる。参加各社は、実証実験を通じて、実用化のメリットや課題などを検証し、商業化の検討を進める。また、バッテリー全自動交換ステーションの商業化に向けた課題の洗い出しを行うほか、ダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジア(東京都港区)が、バッテリー交換式EVトラックのリース事業の実現性を検討する。
三菱ふそうトラック・バスは、「バッテリー交換式EVトラックは、EVトラックの航続距離にとらわれない運用やさらなる用途拡大、車両非稼働時間の大幅な短縮などにつながる」とし、バッテリー全自動交換ステーションについても「社会インフラとして定着させられれば、ゼロエミッション車両を普及させる大きな原動力となる」と期待を寄せている。
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