SOMPO、SCセキュリティー強化へ新サービス

サービス・商品SOMPOリスクマネジメント（東京都新宿区）は29日、セキュリティー対策と保険でサプライチェーン（SC）全体の安全性を高めるサービス「サプライヤー・サポートパック」を9月から開始すると発表した。

近年、新たなセキュリティーリスクとして、セキュリティー対策が強固な企業に直接攻撃せず、SC上の弱い部分を標的とするサイバー攻撃が増加している。直接の防御が困難で、企業間の信頼関係を悪用するため、検知や防止が非常に難しいという特徴がある。このため、同社はSC全体のセキュリティー強化を図るサービスを開発した。

サプライヤー・サポートパックは、同社が運営するサプライチェーンリスク評価サービス「Panorays」（パノレイズ）のプラットフォームに登録されたサプライヤーを対象に、平時のセキュリティー対策をサポートするヘルプデスクサービスと、サプライヤーで発生したサイバー攻撃に対する有事の初動対応や保険を一体化したサービスを提供。サプライヤーのセキュリティーレベルアップに向けた取り組みを支援する。

平時には、プラットフォームを通じて把握したセキュリティー上の弱点への対処などについて、「サプライヤーヘルプデスク」が、対象企業に問い合わせたり、アドバイスをしたりすることで、サプライヤーの自律的な取り組みを促す。ヘルプデスクが介在することで、資本関係のない企業や上流企業にも気兼ねなく、懸念事項を尋ねたり対策を要請したりできる。

一方、有事には同社が「インシデントサポートデスク」を開設し、初動対応をサポート。初動対応の費用は保険で補償する。さらに調査や原因分析、再発防止策などを進め、ビジネスの早期復旧を支援することで、SC全体に与えるビジネスへの影響を最小化する。

今後、同社はグループ中核の損害保険ジャパンとともに、｢SOMPO CYBER SECURITY｣のブランド名で、SCセキュリティーに関わるサービスを拡充。上流企業やサプライヤーと連携して、SC全体のレベルアップ活動を支援していく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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