荷主現代自動車(韓国)は28日、ヒュンダイモーター2024CEO投資家デーにおいて、新たな中長期戦略「Hyundai Way」を発表した。今後10年間で120兆5000億ウォン(11兆円)を投資し、電動自動車(EV)とハイブリッド車(HEV)の競争力を強化しつつ、バッテリー技術や自動運転技術の進化を目指す。
同戦略では3つの柱を設定。1つ目は「ヒュンダイ・ダイナミック・キャパビリティ」として、EV、ハイブリッド車のラインアップを拡充することに焦点を当てている。2030年までに21種類のEVモデルを展開し、2030年には年間200万台のEVを販売する目標を掲げている。また、新しいエネルギー貯蔵技術や安全技術の開発にも注力する。
2つ目は「モビリティ・ゲーム・チェンジャー」として、自動運転車の製造プラットフォームの開発や、次世代の車載インフォテインメントシステムの導入を進める計画だ。これにより、ソフトウエア定義型車両(SDV)の市場を牽引し、自動車業界におけるリーダーシップを確立することを目指す。
最後に「エナジー・モビライザー」として、水素エネルギー事業「HTWO」の拡大に力を入れる。水素を中心としたクリーンエネルギーソリューションを提供し、トラックや船舶など幅広い分野での利用を推進する。また、同社は2050年までに全事業でカーボンニュートラルを達成する計画を掲げており、水素技術がその中心的役割を担うことになる。
この新戦略により、ヒュンダイ自動車は電動化と自動運転の分野での競争力を一層高め、エネルギー転換期におけるグローバルリーダーとしての地位を確立しようとしている。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com