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全ト協と公明党、業界課題解決へ意見交換

2024年9月11日 (水)

行政・団体公明党と全日本トラック協会(全ト協)は11日、衆院第二議員会館にて「公明党トラック議員懇話会」を行った。この懇話会には公明党、全日本トラック協会のほか、国交省、厚生省、経産省などの各省から代表者が集まり、トラック運行に関わるさまざまな課題について意見交換が行われた。

▲開会の挨拶をする全ト協会長・坂本克己氏(中央)

当日はまず各省庁がそれぞれの取り組みを発表。具体的な取り組みとしては高速道路のPA(パーキングエリア)・SA(サービスエリア)での大型車用駐車マスの増設、高速道路の利用を促進するための料金値下げ、標準的な運賃を定めることなどが挙げられた。

続く質疑応答では、公明党の衆議院議員で前国土交通大臣の赤羽一嘉氏が「高速道路の利用料金は運送事業者の実情に合っていないのでは」と疑問を投げかけ、さらに「私の地元(兵庫)の物流事業者は生鮮食品を東京まで運んでいるが、法改正によってどこかで1泊しないと目的地につけなくなった」として、こういった問題に対する解決策の説明を求めた。

これに対し担当者は「従来、高速道路の深夜割引は0時から4時までだったが、今年度末には22時から翌5時まで割引対象時間を延長する」とし、事業者の負担軽減に努めるとした。長距離輸送の解消については「主要なIC(インターチェンジ)にドライバーが交代したり、トラックの頭だけを交換できるような中継拠点をつくる」(担当者)と説明した。

全ト協の副会長で愛媛を担当する御手洗安氏は、「パレットの標準化が進んでいないため、ドライバーによる手積み・手降ろしに2-3時間かかってしまっている。スペイン・ポルトガルでは一部荷物の扱いをドライバーがしてはいけない法律が定められたが、うまくいっているようだ」としパレット標準化への期待を述べた。

また同氏は、駐車マス増設に対する行政への働きかけの必要性を訴え、「今の駐車マスは幅が3.25メートルしかなく、ドライバーが外に出る際に隣に車がいるとドアが半分しか開かない。増設の際には3.5メートルほどに広げてもらいたい」と現場の声を代弁した。

▲記念撮影をする衆議院議員で元国土交通大臣の北側一雄氏(坂本氏の右隣)ら

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LOGISTICS TODAY編集部
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