拠点・施設PPバンドのリサイクル事業を手掛けるウッドプラスチックテクノロジー(鳥取県倉吉市)は18日、新工場を建設して輸送距離を短縮したことで、CO2排出量を17%削減したと発表した。これまで九州に1か所しかなかった工場を新潟県にも建設し、東西2拠点にすることで、輸送を効率化した。
同社では、使用済みのPPバンドを回収してペレット加工、再生PPバンドを製造している。PPバンドは使い捨てされることが多いが、リサイクルすることでプラスチック資源を循環させるともに、CO2排出量も70%削減できる。
しかし、同社の再生工場は九州にしかなく、使用済みPPバンドを九州まで送りPPバンドを製造すると、移動距離が長いことから物流コストがかさみ、移動にともなう燃料消費でCO2排出量も多くなるという課題があった。さらに、物流の2024年問題で、長距離の輸送手段の確保が困難になることも予想された。
こうしたことから、同社は23年に新潟県柏崎市に原料(ペレット)工場と製品工場を新設。今年8月から製品の出荷を開始した。東西2拠点になったことで、輸送距離が短くなり、CO2排出量を削減。東京を起点とした場合、PPバンド1キロあたりのCO2排出量は、1.47キロから、1.22キロへと17%削減された。
同社のリサイクルPPバンドは、これまで再生材料としての利用が難しいとされていたポストコンシューマー材を製品化に結び付けたことから、2016年にエコマークアワードのプロダクト・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。
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