ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ユーピーアール、バイオマス素材のパレット開発

2021年4月14日 (水)

(出所:ユーピーアール)

環境・CSRユーピーアールは14日、岐阜プラスチック工業、グレンカル・シナリー(青森県弘前市)と3社共同でバイオマス素材を使用したパレットを開発し、4月下旬から同社のレンタル製品ラインアップに追加すると発表した。

同社はこれまで、破損などで使用できなくなったプラスチックパレットを粉砕し、その再生原料を50%含有したパレットを提供してきたが、さらに環境課題に踏み込んだ取り組みとして、グレンカル・シナリーのバイオマス素材を用いたパレットの製品化を目指し、パレット製造業の岐阜プラスチック工業と試作を重ねた。

この結果、再生原料の使用割合が50%となるだけでなく、間伐材由来の木粉バイオマス素材を配合したプラスチックを10%含有したパレットの開発に成功。まずはレンタル製品として1000枚を先行導入することにした。

このパレットの原料調達にかかるCO2排出量は、石油由来プラスチック製パレットの原料調達過程と比較して39%削減されるという。パレット1000枚製造時の原料調達にかかるCO2排出削減量は9.6トンで、杉の木670本分が1年間に吸収するCO2の量に相当。環境省が主導する「プラスチック・スマート」取り組み事例として登録されている。