調査・データ米市場調査会社のResearch Nester(リサーチネスター)は6日、世界の化学薬品流通市場は2036年までに現在の1.5倍以上の規模に達するとの調査結果を公表した。
同社はことし6月から7月まで、世界各国の550社を対象に対面やインターネットによる調査を行った。それによると、化学薬品流通市場の規模は23年で2623億4000万ドルと見られ、36年までに4014億5000万ドルに達すると予測される。この間の年平均成長率は6%となる。
化学産業は世界的に24年から5年間でおよそ1%拡大し、29年までに市場規模は5000億ドルを超えると予想されている。その結果、多様な化学物質を扱う在庫管理などの化学物質流通サービスの需要が高まる。化学物質流通サービスは、メーカーにとって開発途上地域にある小規模な顧客とのつながりを築くのに役立つなど、新しい市場への参入を促し、サプライチェーンを簡素化することで利便性を向上させる。
エンドユーザー別に見ると、建設分野が36年までに市場シェアの大部分を占める見込みで、これは、さまざまな化学品を必要とする建設プロジェクトの増加による。さらに化学品は、機能性と強度を向上させる機能があるため、さまざまなタイプの建築材料を保護、強化するために、建設で広く使用されている。
地域別に見ると、アジア太平洋地域は急速な都市化と工業化により化学物質の使用が加速し、およそ60%の市場シェアを占めると予想される。世界中の化学品製造の45%以上と化学品関連の仕事の69%以上がアジア太平洋地域にあることも、市場拡大の要因となる。さらに、日本は投資の増加によってかなりの市場規模を獲得することが確実で、21年には年間で80億ドルの投資が行われた。
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