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ドローン物流・輸送市場は37年までに200倍規模に

2025年2月10日 (月)

調査・データ市場調査会社のResearch Nester(リサーチネスター、東京都台東区)は18日、世界のドローン物流・輸送市場は2037年までに現在の200倍以上の規模に達するとの調査結果を公表した。年平均の成長率は50.7%に上ると指摘している。

同社は昨年10月から11月まで、世界各国のドローン物流・輸送市場市場に関わる510社を対象に対面やインターネットによる調査を行った。それによると、同市場の24年の規模は13億ドルで、37年までに210倍の2758億ドルに達すると予測した。

同社によると、成長をけん引するのは電子商取引(EC)の成長で、迅速な配送サービスに対するニーズが、成長を促進させる可能性が高い。実際に、ベンチャーキャピタルからの多額の投資と各企業間の連携で、ドローン物流システムの導入が加速している。

分野別に見ると、商業分野は37年に市場の72%のシャアを占めると予測される。特に、医療業界でドローンの活用が進むとみられる。また、ヘルスケア分野では、医薬品や医療用品を僻地や農村部に配達する手段として、ドローンによる物流技術が急速に成長する可能性がある。

地域別では、最も成長するのは北米地域で、シェアの62.5%を占めると見られる。連邦航空局(FAA)も27年までに全米で182万台のレクリエーション用ドローンと95万5000台の商用ドローンが使われるようになるとしている。

アジア太平洋地域では、日本がかなりの市場シェアを獲得し、日本でのドローン技術への支出の増加は、同市場を刺激する可能性がある。23年に日本ではドローンに対し総額10億ドルの支出があった。

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LOGISTICS TODAY編集部