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JR貨物がDMAT訓練で緊急車両を輸送

2024年10月10日 (木)

▲緊急車両のコンテナへの積み込みの様子(出所:JR貨物)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)と日本通運は9日、先月27、28日に実施された「大規模地震時医療活動訓練」(内閣府主催)で、兵庫県災害医療センターなど医療機関と連携し、DMAT活動訓練で使用される緊急車両の鉄道輸送を行ったと発表した。両社は「災害時指定公共機関として今回の訓練を通じて得られた知見を生かし、今後も関係機関と連携して災害医療を支援する」としている。

DMATは大地震などの災害時に、被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行う厚生労働省が認めた専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チーム。今回の訓練では、兵庫県と大阪府の医療機関から神奈川県内の訓練個所にDMATが派遣されることになり、緊急車両の輸送を貨物鉄道で行った。

通常、被災地へ遠方からDMATが出動する際、緊急車両は医療関係者が自ら運転する。しかし、医療関係者の移動時間を短縮し、負担を軽減するため、今回、貨物鉄道輸送を移動手段に組み込むことにした。

緊急車両は大阪市東住吉区の百済貨物ターミナル駅と神戸市須磨区の神戸貨物ターミナル駅を出発し、神奈川県大磯町の相模貨物駅に到着。輸送には20ftコンテナ6個が使われた。

災害発生時に、災害医療チームの輸送手段として鉄道を活用する取り組みは、早稲田大学の梅津光生名誉教授が中心となって活動している「Rail DiMeC研究会」で検討が進められている。今回の訓練輸送でも同研究会が実施に協力した。

Rail DiMeC研究会が取り組む「鉄道の災害医療への活用(病院列車構想)」は、今年9月に発表された第23回「日本鉄道賞」で特別賞を受賞している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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