調査・データフィスコ(東京都港区)は1日、丸運(東京都中央区)の企業調査レポートを公開した。
丸運は2022年に130周年を迎えた老舗の運送会社で、全国各地に運送・保管等の拠点をネットワークを有し、連結子会社は19社。海外にも拠点を有している。
貨物輸送、エネルギー輸送、海外物流、テクノサポートの4つのセグメントで事業を展開、主力業務は貨物輸送で、ENEOSグループの一員であることから、石油などエネルギー輸送ビジネスの構成比が高い点も特徴。労働環境の改善に積極的に取り組み、採用活動の強化を図り安定したドライバーの確保によって着実な成長を目指す。
2024年3月期の連結業績は、営業収益が449億9200万円(前期比3.4%減)、営業利益が5億900万円(同15.9%増)。主力の貨物輸送では、原油価格急騰による燃料費の上昇に関して料金改定やサーチャージの導入効果があり、影響を軽微なものとしている。同社はBtoBのビジネスが主体で、素材物流をメインとしているが、個人消費の低迷を背景に素材産業の物流が減少、減収を余儀なくされた。他方では運賃・料金改定の効果や基幹システムの導入費用が減少したこともあり増益を確保。2025年3月期の連結業績予想は、営業収益が前期比1.8%増の458億円と増収を見込んでおり、引き続き運賃・料金改定効果の浸透などにより、経常利益は同 33.4%増の9億4000万円と大幅増益を見込む。
また、資本コストや株価を意識した経営の実現を目指し、その一環として増配など株式還元を強化することを発表。最終年度の2026年3月期に連結営業収益 491億円、連結経常利益13億4000万円を掲げている。
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