ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

3大都市圏の物流系バイト時給、軒並み増加

2024年10月15日 (火)

調査・データリクルート(東京都千代田区)の調査研究機関「ジョブズリサーチセンター(JBRC)」は15日、3大都市圏における9月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。

同調査によると、3大都市圏(首都圏・東海・関西)における9月度のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月より32円増加の1193円(増減率プラス2.8%)だった。職種別に見ると、「販売・サービス系」「フード系」「製造・物流・清掃系」で過去最高額を更新、「販売・サービス系」は3か月連続の更新となった。同機関では、9月は各都道府県の最低賃金改定額が確定したため、10月の適用開始に先駆けて時給を改定している企業の影響があると見ている。

物流業界においても、9月の平均時給が前年同月比で上昇している。特に「製造・物流・清掃系」の職種では、全体で31円増加し1197円となった。物流作業やフォークリフトオペレーター、配送ドライバーなどの職種での人手不足が続く中、各企業は時給を引き上げ、待遇改善に取り組んでいることが伺える結果となった。

地域別では首都圏の平均時給が1230円、東海が1119円、関西が1159円となり、いずれも前年同月を上回る結果となった。特に東海エリアの時給増加率は4.0%と全国的に見ても高い伸びを示している。

福岡では、9月の平均時給が前年比で38円増加し1111円となった。これは福岡市を中心とした企業が最低賃金改定を見越して時給を引き上げた結果であり、特に「フード系」や「販売・サービス系」の業種で顕著な伸びを示している。

一方、北海道では、9月の平均時給が前年同月比で24円増加し1033円となった。北海道エリアでは観光需要の回復に伴い「ホテル・宿泊施設」や「飲食関連」の求人が活発化しており、これが全体の時給引き上げに寄与している。特に、未経験者向けの求人でも時給が上昇する傾向が見られ、アルバイト・パート市場における労働力確保が一層重要視されている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com