ロジスティクスセキュリティシステムの開発、販売を手掛ける台湾のVIVOTEKの日本法人、ビボテックジャパンは16日、ヤンマー建機(福岡県筑後市)への監視システムの導入事例を公開した。
ヤンマー建機では、建屋間を運搬のため移動する無人搬送車(AGV)による事故防止や組み立てラインでのモニタリング、塗装スラッジ(塗料カス)の監視などのため、カメラによる監視や作業状況の検証などができないか検討を進めていた。
同社の課題を解決するため、ビボテックジャパンは、複数種のカメラとビデオレシーバーを建機の組み立て建屋内の生産ラインや、事務所、建屋間のAGV経路など、必要個所に設置することで、業務改善をサポートする監視システムを提案した。
実際に導入したところ、AGVが誤作動したときの様子を確認でき、太陽光が床面のQRコードに反射していたことがAGVの誤作動の原因だったことも突き止めた。
組み立てラインでも、品質問題が発生したときの状況がカメラ映像として記録され、振り返り分析が可能になった。映像内容を分析することで、生産性や作業の安全面でも、改善課題の洗い出しに役立ち、災害件数の大幅減少などの成果を出している。
また、カメラはスラッジの回収装置の監視用としても活用されているが、事務所内にモニターを設置し映像を常時映し出すことで、リモートによる監視が可能になった。清掃が必要なときだけ、現場を訪れれば良くなったため、業務効率が大幅に改善された。
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