調査・データ旭テクノロジー(兵庫県姫路市)は18日、太陽光発電施設における盗難防止対策として、遠隔操縦ドローンを活用した監視システムの公開検証を実施したと発表した。2月7日に同社管理の太陽光発電施設で行われた本検証では、兵庫県、新産業創造研究機構(NIRO)、損害保険会社、石油会社などの関係者が参加し、ドローン技術の有効性を検証した。
近年、太陽光発電施設では銅線ケーブルの盗難が増加しており、施設運営者にとって修理費用の増加や保険未加入によるリスクが課題となっている。従来の固定監視カメラでは監視範囲に制限があり、夜間や広大な敷地の警備には限界があった。今回の検証では、DJI Dock2を活用し、事前に設定したルートを巡回する自動飛行と、不審者発見時に即座に対応する遠隔手動飛行を組み合わせた監視システムを試験。赤外線カメラの活用により、夜間の監視能力も検証された。
検証の結果、定時巡回による監視の安定性と、不審者発見時の即時対応が可能であることが確認された。さらに、保険会社関係者からは、ドローン監視が盗難抑止に貢献し、エビデンスの確立により免責軽減につながる可能性があるとの意見が出た。今後、旭テクノロジーはこの成果を基に、太陽光発電施設だけでなく、工場や物流拠点などでの活用を視野に入れた導入を進め、保険業界との連携も強化していく。
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